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『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』刊行記念イベント

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*コロナ対策でzoom対談となりましたが、ツイキャス配信は特に変更なく行います




「その夕飯のステーキ、誰が焼いたと思ってるんですか?——経済学をわたしたちの手に取り戻す」




『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』の翻訳本刊行を記念して、訳者の高橋璃子さんと編集担当の渡辺真実子さんをお招きしてのトークイベントを開催します。本書は「いかに経済学のシステムや論理が男性中心に作られているか」ということを、論理的かつ明快に(そして切れ味鋭い皮肉を添えて)私たちに示してくれる1冊となっています。経済学というとなんだか敷居の高いもののように思えてしまいますし、実際に「経済(学)本」の類は多くの専門用語やなんやらをこれでもかと披露することで権威性を付与しているものが多くあったりします。が、本書はそのような「強がり」のない開かれた本であり、というか、その「強がり」こそが「男性中心的」な振る舞いであること、かつ何故そのような振る舞いを経済学(者)の理論は伴わなければならなかったのか、というようなところまで考えさせてくれるものだと、経済のことが正直よくわかっていない店主は思いました。ということでマルクスに一切触れてない人でも大丈夫だし、資本主義とシフォン主義の区別がついてない人でも大丈夫です。もちろん本書を未読の方も。気軽にお越しください。
*シフォン主義はバンド・相対性理論のアルバムタイトルで、経済学とは特に関係がありません

肝心の内容ですが、

・経済理論を考える際に必ず登場する「経済人」というものがいかに男性的であるか(女性を含むそのほかの存在が排除されているか)
・その「経済人」を前提とした理論で構築された社会において、私たちがどのような影響を被っているのか

といったことをテーマや前提条件として、訳者の高橋さんと編集担当の渡辺さん、そして参加者の皆さんも一緒にわいわいがやがやと話し合うことができたらいいな、と思っています。高橋さんは本書を翻訳しながら「自分が経済人側にいたこと」を自覚・反省したとのことですし、渡辺さんは出版社というひとつの(男性中心的な)経済システムの中で「(シングルマザーの)女性として働く」ことを通して感じたことなど、実体験を踏まえたトークになるかと思います。そういったなかで、参加者の皆さんの声も共有できる時間にしたいです。偉大なる経済学の偉大なる理論にとって「都合の悪い存在」とされ、締め出されてきた者たちの声を集めましょう。夕食の準備?もちろん、してこなくて大丈夫ですよ。




「経済学は難しい」「経済学者は偉い」といった洗脳から抜けだすために、経済の素人どうしで楽しくお話ができたらいいなと思っています。夕食を作ったり、お皿を洗ったり、子どもを寝かしつけることが、どうして経済的に低く見られるのか。男性に都合よく現実を切りとって偉そうにしている経済学に対して、異議を突きつけましょう。(訳者・高橋璃子)

本書を編集しながら私が考えたのは、いかに自分が経済学の論理に知らず知らず絡めとられて、日々苦しさを感じていたのかということでした。合理的に考えることは確かに効率がいい。でもそこから零れ落ちることこそが人間らしさであり、生きるということではないでしょうか。みなさんが日常感じている小さな、でも大切な違和感を、聞かせてもらえたらと願っています。(編集・渡辺真実子)




概要

日時:2022年1月15日(土)15〜17時
場所:本屋lighthouse幕張支店

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『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』刊行記念イベント 1,500 엔(세금 포함)
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